カメラの前を通るだけで体温が計測できるサーマルカメラをご紹介します。
入り口に置くだけで体温を計測、新型コロナウイルスなどの対策に有効です!
サーマルカメラ、サーモグラフィーカメラの違いって?
サーマルカメラは熱を検知するカメラのことをさします。
そのサーマルカメラが映し出した映像のことをサーモグラフィーと言います。
なので、サーマルカメラ、サーモグラフィーカメラは基本的には同一のものをさします。
サーマルカメラ・サーモグラフィカメラの仕組みって?
サーマルカメラは熱を検知する機能を搭載したカメラで、直接肌に接触をしなくても体温の計測をする
ことが可能です。
人は目に見えない赤外線という光を発しています。
その際温度が高ければ高いほど赤外線は強くなり、逆に温度が低いほど赤外線は弱くなります。
サーマルカメラはその人の発する赤外線を検知し、その強弱を色で表現してサーモグラフィーに
出力することで、表示する仕組みとなっています。
安価な非接触式体温計の問題点

今、なぜサーマルカメラ、サーモグラフィーカメラが注目されているのでしょか。
それは、非接触式の体温計には決定的な弱点があるからです。
非接触式の体温計で測定をする際、体温計をおでこの3~5cmに近づける必要があります。
発熱者との濃厚接触を避けなければいけないのに、計測をするために人同士が近い場所で
接触する必要がある。これでは本末転倒となってしまいます。
価格も2,000円~10,000円程度と導入しやすい価格帯ではあるものの
感染リスクを減らすという意味では不十分です。
サーマルカメラ、サーモグラフィカメラは、価格的には少々高くなってしまいますが
得られるメリットは大きいです。
初期投資コストは高くなってしまいますが、感染リスク、人的コストなどトータル的に考えれば、
むしろ安く済む場合もあるかと思います。
サーマルカメラ、サーモグラフィーカメラのメリット

サーマルカメラ・サーモグラフィカメラには設置することで様々なメリットがあります。 それでは具体的にどうようなメリットがあるか説明をしていきたいと思います。
非接触で体温を計測できる
通常の体温計はもちろんですが、非接触型の体温計であっても計測者が計測される側の近くに
接近しなければ体温を計測することはできません。
しかし、サーマルカメラ・サーモグラフィカメラであれば、人が接触・接近することなく
カメラ越しに体温を測定することが可能です。
新型コロナウイルスなど接触することで感染の危険を伴う場合は、サーマルカメラ、サーモグラフィカメラ
は最適と言えます。
広範囲の人を検温できる
大勢の人を効率よく検温できるという点もサーマルカメラ、サーモグラフィーカメラの利点の一つです。
体温計だともちろん一人ずつ検温することが求められますが、サーマルカメラ、サーモグラフィーカメラなら
カメラの撮影範囲内の人を一気に検温することができます。
各メーカー、機種によって同時に体温測定できる人の上限はありますが、一人ずつ検温していくよりは
はるかに時間的な効率も高いです。
体温に異常が合った場合は、サイレンで知らせてくれる
設定した体温以上の人がサーマルカメラ、サーモグラフィーカメラを通過すると、サイレンなどで 警告をしてくれます。その場で即座に対応をすることが可能なため、非常に便利です。
検温結果を映像と一緒に保存できる
サーマルカメラは防犯カメラなどの類の製品なので、検温の際のデータと共に映像も一緒に保存する ことができます。映像を体温の計測データと一緒に保存することで万が一の事態にも備えることができます。
スマホからでも見れる
これはサーマルカメラ、サーモグラフィーカメラを開発しているメーカーによって異なりますが 中にはスマホから撮影データ、体温測定データをみることができるモデルも存在します。 異常が合った場合はスマホにも通知がいくので万が一の時には現場にかけつけることも可能です。
監視員不在でも体温測定できる
サーマルカメラ、サーモグラフィカメラを三脚で固定して、使用すればあとは監視員がその場に いなくても体温測定が可能です。発熱のある人がカメラを通過すれば、アラームで注意を促すことが でき、撮影映像も保存されているため安全です。
人的なコストを最小限にできる
入場や来客数が多い施設、イベントなどでは体温測定を実施するのに長蛇の列となってしまうことも 珍しくありません。体温を測定する人の採用、長蛇の列を誘導、整列させるための人員確保など 様々な人的リソースが必要となるところを、サーマルカメラ、サーモグラフィーカメラなら それらをカットすることが可能です。
サーマルカメラ、サーモグラフィーカメラのデメリット

ここまでサーマルカメラ・サーモグラフィカメラのメリットについて説明をしてきましたが 今度は逆にデメリットについて説明をしていきたいと思います。
価格が高い
サーマルカメラ(サーモグラフィカメラ)の価格は高いもので100万円~と非常に高価です。 最近では新型コロナウイルスの拡大に伴う需要の増加で比較的安価なサーマルカメラ(サーモグラフィカメラ) も開発・販売をされてきていますが、まだまだお手軽な値段とは言えません。
体温計測だけでは、陰性、陽性かは判断できない
体温の計測は一つの目安とはなりますが、発熱していないからといってウイルスに感染していないと断定できるわけではありません。 ですので、一つの目安として活用いただく形となります。
サーマルカメラ、サーモグラフィカメラの設置場所
サーマルカメラ、サーモグラフィーカメラは様々な場所で役立ちます。
会社の入り口
会社の出入り口に設置をすれば、出社時、退勤時に検温を実施することができ 従業員の健康管理及び、万が一従業員に発熱があった場合にはその従業員に 自宅療養を促すこともできます。
イベント
大勢の方が入り乱れる会場の入口で一人ひとりを検温していくのは時間がすごくかかってしまいますが サーマルカメラならカメラの前を通過するだけで検温を実施できるので、イベントの際に有効です。
施設の入り口
不特定多数の人が出入りする施設の入り口に設置をしておけば、来客者の体温をすぐに検知し 異常がある場合は、入館を拒否することもできます。
病院の入り口
特に発熱した方が来院される可能性が高い病院では、前もって来院者の体温を知ることで 事前に対策を講じることができるため重宝します。
実際の導入事例

すでに様々な店舗や施設、病院などで塚本無線のサーマルカメラ、サーモグラフィーカメラをご利用いただいています。 また、「患者様の受け付けもスムーズにできました」「行列が出来なくなったので良いと思います」など嬉しいお声もいただいております。
三重県伊勢市船江 "みたすの湯" 様

みたすの湯は11種類のお風呂とサウナが楽しめるスーパー銭湯です。
施設の入り口にサーマルカメラ(サーモグラフィーカメラ)を設置いただいており
入館者に対して体温のチェックを自動で随時行っております。
お客様からは「安心して利用できる」などのお声をいただいております。
運用方法
サーマルカメラ、サーモグラフィーカメラを入り口に設置して、
来訪者の体温を測定します。
サーマルカメラ、サーモグラフィーカメラは外気の影響を受けることもあるため、
計測温度に誤差が生じる場合もあります。そのため、発熱を検知した場合は
非接触式の体温計を利用して、再度検温を行えば精度の高い検温を効率よく実施することができます。
おすすめのサーマルカメラ・サーモグラフィカメラ3タイプ
ではここからは実際におすすめのサーマルカメラについてご紹介をしていきます。
サーマルカメラ/サーモグラフィカメラ サーマル 体温計カメラ
サーマル 体温計カメラは最大5人の体温を同時に測定できるサーマルカメラ(サーモグラフィカメラ)です。
カメラの前に立つと自動的に顔を検知し、体温を約1秒ほどで計測して体温を表示、体温が正常か異常かを音声と画面で測定者にお知らせをします。
顔検知は最大5人同時に検知し検温も可能です。
体温は体温数値とサーモグラフィーの両方を表示することができます。
HDMIで映像出力が可能なので、HDMI入力対応モニターを接続することで視聴できます。
カメラは220万画素のフルHD画質の高画素モデル
体温測定の他にも顔検知時に体温と計測時刻を記録するので、出入りの記録としても利用することが可能です。
- WTW-IPWS1792TG/set
5人同時計測サーマルカメラ
今注目のサーマルカメラ
298,000円 (税込)~
総合評価4.56 レビュー件数:25,684件(ショップレビュー)
※2023/07/21時点
体温測定カメラ WTW-IPWS1454TG
カメラの前に立つとカメラのAI機能が動作し人間の顔を自動的に認識し、体温を約1秒ほどで瞬時に計測して体温を表示、体温が高い場合は警告を鳴らし測定者にお知らせをします。
体温測定精度は±0.3℃と非接触で高い測定精度です。
有線LANでネットワークに接続して、PCで視聴測定が可能です。
※1台のパソコンに接続可能なカメラの台数は4台までで、専用のCMSで複数のカメラを接続することが出来ます。
- WTW-IPWS1460TG
(非接触式体表面温度計)
今注目のサーマルカメラ
9,800円 (税込)~
総合評価4.38 レビュー件数:64件
※2023/07/21時点
使用目的に合致事業所内にセットする目的で購入しました。使用目的に合致して大変満足しています。
サーマルカメラ、サーモグラフィカメラの導入は補助金が使える
中小企業であれば、 生産性革命推進事業に係る補助金の中の小規模事業者持続化補助金で その他衛生管理費用として、サーマルカメラ、サーモグラフィカメラの購入費用を 上限50万円まで負担してもらうことができますので、ぜひ活用してみましょう。
小規模事業者持続化補助金とは
持続化補助金(正式名称:小規模事業者持続化補助金)とは、小規模事業者 が行う販路開拓や生産性向上の取組に要する経費の一部を支援する制度 です。現在「一般型」と新型コロナウイルス感染症の影響を受ける事業者向けの 「コロナ特別対応型」の 2 種類があります。詳細は「独立行政法人 中小企業基盤整備機構」のページから確認をすることができます。
まとめ
以上、ここまでサーマルカメラ(サーモグラフィカメラ)についての記事はいかがでしたか。
新型コロナウイルスの拡大に伴って、どのように対策を行っていくかは企業として今後の大きな課題に
なってくるかと思います。
サーマルカメラの設置は、感染リスクを減らしてくれると同時に、安全対策をしっかり行っているということを
外部にPRすることにも繋がります。
ぜひ塚本無線のサーマルカメラ(サーモグラフィカメラ)の導入をご検討ください。